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守護霊獣
壺中卵の儀
壺中卵の儀とは、カキン王家に代々伝わる儀式です。群雄割拠の時代に小国の長だったカキン帝国の初代国王が、蟲毒より発想を得て壺を具現化し、自国を器に見立て子等に統一を争わせた結果、現在の様な大国となる礎を築くことができました。王子達は継承の証として壺に血を一滴注いで中央に手を差し入れることで、一か月程かけて自らを守護する霊獣を育みます。
守護霊獣は宿主のオーラを利用して能力を発動させる寄生型の念能力です。宿主には自覚がなく、直接命令や操作もできないのが特徴です。念能力者であっても、自身の守護霊獣を視認することはできません。宿主に憑いた誰かの残留思念と、宿主自身の性格や感情が守護霊獣の能力に大きな影響を与えます。
同じ壺から生まれた守護霊獣には2つの本能があります。
①霊獣同士は殺し合わない
②霊獣の憑いた人間を直接攻撃しない
未来の王を護る念獣に必要なのは自制的本能であり、それは人間にも同じことが言えます。後方支援に長けた霊獣が深謀遠慮の才溢れる王に憑くことで灼かとなる、それがホイコーロ一族の運命なのです。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
第1王子ベンジャミンの守護霊獣
直情型で好戦的なベンジャミンの性格に反し、姿は現しているものの今のところ動きはありません。特別な発動条件があるか、迎撃型の可能性もあります。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
第2王子カミーラの守護霊獣
ある条件を満たした者の心身の自由を奪い意のままに操る操作系強制型の能力。世界中の人間を自分の思い通りに動かしたい、というカミーラの傲慢な性格が強く反映されています。今のところ目立った動きはなく、発動条件は不明です。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
第3王子チョウライの守護霊獣
口から一日一枚ずつコインを落とし、コインの所有者が条件を満たすと様々な能力が発現する具現化系複合型の能力。コインは実在しないデザインで、数字が1から10へ増加することが確認されています。王になる前からなった後の心配ばかりしているチョウライの性格を反映して、王になった後に守護霊獣の力が最大限発揮され、生き残りさえすれば盤石の王になれる、と自己分析しています。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
第4王子ツェリードニヒの守護霊獣
ツェリードニヒの質問に偽りで答えた者に対して一度目は傷を付けてマーキングし、警告に反して二度目の嘘をつくと罰として人間でない何かに変え手駒に加える能力。私設兵テータは既にマーキングと警告を受けており、皮膚の一部が変異し始めています。残虐なツェリードニヒの性格を反映した恐ろしい罰が下されることが予想されます。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
第5王子ツベッパの守護霊獣
体内で様々な効果を持つ薬品を生成できるが、共同研究者を必要とする変化系共存型の能力。慎重で冷静なツベッパの気質を受け継いでおり、ベンジャミンの私設兵の前では姿を現しません。
ツベッパは早くからクラピカを右腕として欲しており、私設兵ロンギを念能力者であることを隠して念の講習会に参加させ、隠密に協力者契約を持ち掛けていることから、ツベッパ自身も念能力者で密かに守護霊獣の能力を把握している可能性が高いでしょう。今後、共同研究者となったクラピカとの共闘で、守護霊獣の生成した薬品がどう活かされるか注目です。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
第6王子タイソンの守護霊獣
タイソン経典を受け取った者に目玉ジャクシが憑き、宿主からオーラを徴集する替わりに幸福を与える放出系拡散・徴集型の能力。幸福の度合いは熟読度によって変化し、経典を読破したジュリアーノはタイソンのサプライズに感涙するほど感情移入し、協会員としての任務に影響し始めていますが、経典唯一の禁忌を破ると厳しい罰が下されます。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
第7王子ルズールスの守護霊獣
標的の欲望を具現化した罠を張り、標的が罠にはまる(欲望を満たす)事で発動する具現化系半強制型の操作能力。自らは積極的に動かず機を窺って待つルズールスの性格が反映されています。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
第8王子サレサレの守護霊獣
強制力は弱いが多くの人間を操ることができる誘導型拡散式の操作能力。守護霊獣本体が吐き出す煙を周囲の人間が吸い込み続けると、サレサレへの好意が増し、その人間の頭上に守護霊獣の分身が発生します。サレサレの感度によって煙の量や影響範囲は変化しますが、煙の有効半径は約7m。効果には個人差があり、サレサレに対する好感度が高い程分身が生まれるまでの時間が短くなります。側近の様に好感度MAXで約8時間、警護兵の様にフラットで約70時間で分身が発生します。分身も煙を出し、その効果は半径約2m。煙状のオーラによって好感度を操作し、最終的に全体の心を掌握します。時間はかかりますが、一度成功してしまえば支持率100%の世界で最も強固な独裁国家が出来上がります。
ハーレムを望むサレサレの性格を反映した能力でしたが、ベンジャミンの私設兵リハンに守護霊獣の能力を解析されてしまい、“異邦人„によって守護霊獣を捕食され、ウショウヒに暗殺されてしまいました。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
第9王子ハルケンブルグの守護霊獣
羽の刻印を持つ者がハルケンブルグの元に多く集まる程、個々のポテンシャルを高め合い莫大なオーラを生み出す強化系相互協力型の集団行動形式の能力。その集団が互いに意志を統一し能力を発動した時の威力は、あらゆる念能力の中でも最大級となります。刻印を持つ者は部分的・限定的に念を使えますが、自分では操作できない半覚醒の状態になります。
ハルケンブルグの悲願は王制を撤廃することです。継承戦の中止を王に直訴しましたが守護霊獣に阻止され失敗、全力で継承戦に臨む覚悟を決めました。自身のオーラを弩に変えて矢に意志を込め、臣下のオーラは強力無比な鎧と矢と化し、ハルケンブルグを護り敵を貫きます。死をも覚悟して放たれた矢は敵のあらゆる防御を貫き、臣下一名の肉体と引き換えに敵の肉体から意志を奪い、臣下の魂が憑依します。憑依した敵の肉体が死滅すると、臣下の魂は元の自分の体に戻ります。即ち一度弓を引けば迎撃防御不可能な矢が標的を貫く対個人の戦闘において必勝の能力です。
しかし強い能力である程、制約は厳しくなり守れなかった場合の反動も大きくなります。リスクに命の危険が伴っても不思議ではありません。ハルケンブルグと私設兵全員の左手甲に同じ羽の刻印があるということは同じ志を持つ者の証であり、志に対して王子も支持者も平等だという意志の表れでもありますが、リスクも同等に負うことを示しています。ハルケンブルグの信念が毒とならない様、早急に能力の全容を解明する必要があります。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
第10王子カチョウの守護霊獣
能力名「2人セゾン」
2人の内どちらかが死ぬとその者の姿となり、もう一方が死ぬまで側で護る相互協力型無形の能力。カチョウは船外への脱出に失敗して死亡し、フウゲツを護る霊的存在となりました。フウゲツのオーラをエネルギーにしているため、相当の負担がかかっています。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
第11王子フウゲツの守護霊獣
能力名「秘密の扉」
空間移動能力で往路を妹フウゲツが操り、復路を姉カチョウが操る相互協力型ワーム状の能力。小さい頃に2人が遊んだアスレチック遊具“魔法の抜け道„が基になっています。一日一回のみ使用可能で、フウゲツが目的地を決めると行きの扉が現れ、目的地に出ると帰りの扉が現れます。帰りの扉はカチョウでないと開けられません。
カチョウの死亡後、一日何回でも使用可能になり、フウゲツ一人でも帰りの扉が現れ、元居た場所になら戻れるようになりました。しかしフウゲツの心身は極度に衰弱し、邪霊がまとわり憑いた危険な状態になっています。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
第12王子モモゼの守護霊獣
身体の自由を奪い操る、または対象者が自ら命令通りに行動せざるを得ない状況に追い込む半強制型の操作系能力。出港初日に「おヒマ?」の問いかけに「ヒマだ」と答えたサイールドに憑いて操り、ワブルに配属された上位王妃所属の警護兵2人を刺殺させました。
守護霊獣によって多量のオーラを消費させられた疲労によりエネルギー切れを起こしたモモゼは、通常よりかなり早く就寝したところを狙われて第5王妃スィンコスィンコ所属の警護人タフディーに分身術で絞殺されました。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
第13王子マラヤームの守護霊獣
最初は空中を優雅に泳ぐ龍のような姿をしていましたが、徐々に形相が険しくなって肥大化が始まり、姉モモゼの死で加速度的に変様して恐竜のような怪物になりました。マラヤームの不安・恐怖・ストレスとトラウマが念獣に影響を与えており、体中のトゲは防衛本能を表しています。
ハンゾウが分身の術によるタフディーの暗殺から戻ると室内には誰もおらず、守護霊獣のサイズは小さくなっていたものの凶々しさが増し、近づく者を攻撃しようとします。1013号室は念によって閉じ込められた異空間へ室内の人間ごと転移しており、室外への一方通行となっています。念の講習会に参加するため室外へ出たベレレインテは現実の1013号室に戻り、異空間の1013号室にはマラヤーム、母セヴァンチ、隊長ウェルゲー、ビスケ、ハンゾーが留まっています。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”
第14王子ワブルの守護霊獣
唯一全く姿を現していません。宿主が幼すぎるせいか、迎撃型や無形型の可能性があります。能力次第では一気に形勢逆転も有り得るため、今後に期待がかかります。
“引用『HUNTER×HUNTER』冨樫義博”